2009年8月
2009年8月27日 (木)
2009年8月25日 (火)
2009年8月24日 (月)
2009年8月22日 (土)
2009年8月18日 (火)
2009年8月17日 (月)
2009年8月12日 (水)
2009年8月10日 (月)
キンゴジ出現スチールバージョン インタビューつづき
新作の造型についてお聞きします。
以前このブログで少しふれたんですが、ゴジラの目の造型のことですが。
スチール写真をよく見ると、目の際に何か付いてるように見えるでしょ。
何でしょうか?
ラテックスかと思うんだけど、これをこの通り造った方がいいかどうかってね。
でもスチールバージョンシリーズはスチールそっくりにというコンセプトですよね。
そう。そうなんだけど大前提として模型としてベストな形で目の前に存在しててほしいっていう思いがいつもあるから。模型映えする存在として。
模型映えって普段から言ってますね。
コンセプトとその模型映えとが対立するときどっちを優先するか。
で、ここは敢えてくっついたラテックスは造型しないと判断したんですね。
そうすぐに決められるもんじゃなくて。実は最初スチールと同じように造ったんだけど、造ってみて結局この眼は塗装による表現でいいと思ってまた造り直した。
キットを手にした人がシリコン喰いだと思っちゃうかもしれませんしね。
スチールを知ってる人ばかりが買うわけじゃない。知らなくたってかっこいいと思える作品じゃないとね。
納得です。スチールと違えた箇所はほかにありますか。
良く見ると犬歯も一本無いように見える。
ホントだ。撮影中に欠けちゃったんですかね。
どうして犬歯が無いのかは今となったら知りようがないけど、敢えて歯が1本ないゴジラを造ったからといって自己満足でしかないんじゃないかと。自分を含めみんなかっこいいゴジラが見たいわけだから。
買った人に「キットの歯が欠けてます」って言われちゃいますよね。
スチールと照らし合わせて作品を見る人ばかりじゃないだろうからね。
造ってるとき右手の角度でずいぶん悩んでいたようですが。スチールのゴジラはギニョールだからでしょうか右手が不自然な気がしますが。
着ぐるみみたいに人が中に入ってなくてピアノ線で吊ってるからだね。模型にしたときこの特徴を完全に消し去ってはこのスチールにならないし、かといってリアルに出しすぎれば見た人にデッサンがくるってるって誤解される。シルエットはスチール通りに押さえてなおかつ不自然さをなくすよう肉付けした。言うほど簡単じゃなかったけどね。
その辺の造形は原型師さんならではです。皆さん原型師さんはもっと楽に造っちゃうんじゃないかと思ってると思うんですがけっこう悩みながら造ってるんですね。
試行錯誤してみないとどれが自分にとっての正解か分からないことが多い。
氷山の形はアレンジしましたか。
アレンジというよりキンゴジ出現もそうだけど、忠実に造ったら氷のサイズが何倍にもなる。キンゴジ出現の横に置いてほしいと思ったからそれも意識したし適切な大きさ綺麗なデザインを考えて造った。もちろんスチールそっくりは前提でね。
いつもジオラマの形にも悩んでいますね。どうデザインするかはゴジラの見え方にもかかわってきますからすごく大切ですね。
ジオラマをどうカットするかはゴジラを造るのと同じくらい重要で難しい。 <必要最小限>がどこなのかって。
大きく造るより小さくしていく作業の方が難しいと思います。
ほんとはでっかく造りたいんだよ。
わかってます(笑)。
8月25日発売のホビージャパンに原型師こだわりの写真が載ります。記事をご覧いただきインタビューで聞いたことをご自身の目で確認してみてください。
現在9月中旬の発送に向けて生産中です。
キンゴジ出現スチールバージョン 税込35,700円/キンゴジ出現スチールバージョンオールクリアタイプ 税込44,100円 予約受付中
2009年8月 6日 (木)
インタビュー キンゴジ出現スチールバージョン
イベントの疲れはもうとれましたか?
10日たってるからもう大丈夫。さすがにこっちに戻って2,3日は疲れが抜けなかったけど。すぐ雑誌の撮影もあったし。
新作のキンゴジ出現スチールバージョンがホビージャパン8月25日発売号に載るんですよね。
カラースチールと同じ感じで撮って貰った。凄くかっこいいよ。是非見てほしい。
いつも撮影には立ち会っていますが何故ですか。任せている人も多いと思うのですが。
今回のようにスチールバージョンならスチールそっくりに撮ってほしいから。場面場面で譲れない光の位置があるし造ってるときからアングルにもこだわって何度も写真に撮って確認してる。そんな微妙な部分は立ち会わないと伝えられない。イメージ通りにベストショットで撮ってほしいから。
昔カメラマンだったと聞いていますがそれも関係してるんでしょうか。
広告代理店のデザイナー兼カメラマンだったけど今は原型師でカメラは趣味。撮影は意向を伝えてプロに任せてる。永年撮って貰ってるから信頼してるし撮影現場は好きだから上京するのは大変だけど(笑)苦にならないよ。
この作品を発表して改めてDVDでどのゴジラか確かめた人多かったみたいですがこれって着ぐるみのキンゴジとは違いますね。
これはギニョールで着ぐるみのキンゴジとは別物です。
私もDVDでこれが出てくるシーンを探した一人ですが、関東新報の一面にうっかりすると見逃してしまうほど一瞬しか映りませんね。工房15周年記念作品第2弾をこのゴジラにしようと思ったのはどうしてですか。
劇中での登場は一瞬でもムック本などでよく紹介されている有名なスチールでいつか必ず造ろうとずっと思い続けていたんだけど、コンセプトワークス「現」が発売されるというタイミングもあって、今がベストだと思って。
もう一つのキンゴジ「現」ですね。
でしょ(笑)
以前このブログで、目の造りに少しふれましたが、次回は造型について質問します。
最近のコメント