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2009年8月10日 (月)

キンゴジ出現スチールバージョン インタビューつづき

新作の造型についてお聞きします。

以前このブログで少しふれたんですが、ゴジラの目の造型のことですが。

 スチール写真をよく見ると、目の際に何か付いてるように見えるでしょ。

何でしょうか?

 ラテックスかと思うんだけど、これをこの通り造った方がいいかどうかってね。

でもスチールバージョンシリーズはスチールそっくりにというコンセプトですよね。

 そう。そうなんだけど大前提として模型としてベストな形で目の前に存在しててほしいっていう思いがいつもあるから。模型映えする存在として。

模型映えって普段から言ってますね。

 コンセプトとその模型映えとが対立するときどっちを優先するか。

で、ここは敢えてくっついたラテックスは造型しないと判断したんですね。

 そうすぐに決められるもんじゃなくて。実は最初スチールと同じように造ったんだけど、造ってみて結局この眼は塗装による表現でいいと思ってまた造り直した。

キットを手にした人がシリコン喰いだと思っちゃうかもしれませんしね。

 スチールを知ってる人ばかりが買うわけじゃない。知らなくたってかっこいいと思える作品じゃないとね。

納得です。スチールと違えた箇所はほかにありますか。 

 良く見ると犬歯も一本無いように見える。

ホントだ。撮影中に欠けちゃったんですかね。

 どうして犬歯が無いのかは今となったら知りようがないけど、敢えて歯が1本ないゴジラを造ったからといって自己満足でしかないんじゃないかと。自分を含めみんなかっこいいゴジラが見たいわけだから。

買った人に「キットの歯が欠けてます」って言われちゃいますよね。

 スチールと照らし合わせて作品を見る人ばかりじゃないだろうからね。

造ってるとき右手の角度でずいぶん悩んでいたようですが。スチールのゴジラはギニョールだからでしょうか右手が不自然な気がしますが。

 着ぐるみみたいに人が中に入ってなくてピアノ線で吊ってるからだね。模型にしたときこの特徴を完全に消し去ってはこのスチールにならないし、かといってリアルに出しすぎれば見た人にデッサンがくるってるって誤解される。シルエットはスチール通りに押さえてなおかつ不自然さをなくすよう肉付けした。言うほど簡単じゃなかったけどね。

その辺の造形は原型師さんならではです。皆さん原型師さんはもっと楽に造っちゃうんじゃないかと思ってると思うんですがけっこう悩みながら造ってるんですね。

 試行錯誤してみないとどれが自分にとっての正解か分からないことが多い。

氷山の形はアレンジしましたか。

 アレンジというよりキンゴジ出現もそうだけど、忠実に造ったら氷のサイズが何倍にもなる。キンゴジ出現の横に置いてほしいと思ったからそれも意識したし適切な大きさ綺麗なデザインを考えて造った。もちろんスチールそっくりは前提でね。

いつもジオラマの形にも悩んでいますね。どうデザインするかはゴジラの見え方にもかかわってきますからすごく大切ですね。

 ジオラマをどうカットするかはゴジラを造るのと同じくらい重要で難しい。 <必要最小限>がどこなのかって。

大きく造るより小さくしていく作業の方が難しいと思います。

 ほんとはでっかく造りたいんだよ。 

わかってます(笑)。

 

 8月25日発売のホビージャパンに原型師こだわりの写真が載ります。記事をご覧いただきインタビューで聞いたことをご自身の目で確認してみてください。

 現在9月中旬の発送に向けて生産中です。

 キンゴジ出現スチールバージョン 税込35,700円/キンゴジ出現スチールバージョンオールクリアタイプ 税込44,100円 予約受付中

 

 

 

                    

 

 

 

 

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