哀悼
川北監督と初めて会ったのは「ゴジラVSメカゴジラ]の撮影中のスタジオだった。柔和な表情で迎えてくれたが撮影中の厳しさを伝え聞いていたし何より全身から滲み出るカリスマ感にその時は緊張して殆ど話す事が出来なかった。
その翌年突然監督から電話があり、ヤマタノオロチのひな形を依頼された。
あこがれの川北監督と仕事ができた事は私の誇りだ。
最後にお会いしたのがスカパーの撮影の時だった。
先に体調を崩して入院された事を知っていたので少し痩せられた姿を心配したが、撮影中は自分のように緊張する様子も無く相変わらず堂々として力強い声にお元気になられたのだと安心していたのに。
お会いするといつも自分の作品を褒めてくれ誰に褒めてもらうより嬉しかった。仕事には厳しかったが監督は自分にはいつも優しかった。
残念で、寂しくて仕方がない。
合掌
酒井ゆうじ
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コメント
川北監督による平成ゴジラの、王道を行くカッコよさがなかったら、おそらくミレニアムシリーズも、平成ガメラも、今度の復活も無かったかもしれません。ハッタリの効いた大盤振る舞いが大好きでした。
投稿: 護 | 2014年12月19日 (金) 16時50分
ゴジラ復活を喜んでいた矢先でした。きっと製作に携わってくれるだろうと期待していたのに残念です。
迫力ある斬新なカメラワークが好きでした。
新しく製作されるゴジラは、監督の意思を継いで、ゴジラスーツ、ミニチュア主流の特撮である事を節に願います。
ご冥福をお祈り致します。寂しい・・・・・。
投稿: シュピーゲル号 | 2014年12月17日 (水) 23時53分
CGによるSF特撮技術全盛期である現代でも、川北特撮技術監督が遺した緊張感あふれるミニチュア撮影による映像の数々は、2016年公開の新作以降においても生かされていくことを期待。
投稿: risukikichi1 | 2014年12月16日 (火) 10時19分